三重の歯科で早めの治療がおすすめ!歯周病の進行を段階ごとに説明
第1段階:歯肉炎
歯肉炎はウイルス感染をはじめとするさまざまな要因によっておこりますが、歯周病(歯槽膿漏)の初期段階の症状としても知られており、その名のとおり歯肉が炎症を起こしている状態です。
日本人の70%がかかっているといわれており、10代からこの症状を起こしている方も少なくなく、多くの人において、いずれかの歯が歯肉炎を起こしているともいわれています。
歯磨きをしていると出血することがあったり、歯ぐきが赤紫色になっていたり、口臭の原因となるケースもあります。
第2段階:歯周炎(軽度)
歯肉炎と歯周炎の違いは、炎症が歯ぐきだけにとどまっているか、骨にまで達しているかという点にあります。このため、見た目では判別しづらく、自覚症状もあまりありません。
歯周炎は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットと呼ばれる溝からはじまります。歯周ポケットは1~2mmが健康な状態で、2~3mmの状態が歯肉炎、3~5mmの状態が軽度の歯周炎です。
この溝の中に歯周病プラークいう歯垢がたまってしまいますが、この汚れの中に細菌がひそんでいて、歯ぐきの内部で炎症を起こしていきます。
第3段階:歯周炎(中度)
歯ぐきの炎症がさらに進んでいくと、歯周ポケットが4~7mmとなり、歯周炎の中度と判断されます。
軽度の状態ではじまった歯槽骨や歯根膜の破壊が進んでいき、半分近く破壊された状態になります。歯がぐらつきはじめるのも中度からです。
歯ぐきの出血や変色や腫れ、口臭もさらにひどくなるのですが、痛みなどの自覚症状が少ないので、虫歯に比べると放置されやすく、重度になってからあわてて病院に駆け込む方も少なくないようです。
第4段階:歯周炎(重度)
歯周ポケットが6mm以上となり、歯槽骨が半分以上破壊されている状態が重度の歯周炎です。歯がぐらぐらしてきて、最終的には抜けてしまうこともあります。
重度になってから治療を始めても、すでに破壊されてしまった歯槽骨が元にもどることはほとんどないので、早い段階の、歯肉炎の状態から治療を始め、歯周病が進行しないように予防することが大切です。